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【tkk File19】農園支援プロジェクト 〜耕作放棄地問題を考えよう〜

先日、山形県天童市へ訪問いたしました!

今回の目的は「天童市果樹園における耕作放棄地問題」についてです。

耕作放棄地というと、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、現代の日本農業においてとても深刻な問題となっています。

耕作放棄地

耕作放棄地とは、農業の高齢化や後継者不足、若者の農業離れなどの農業人口の低下、他にも様々な理由から、作物が作られず放棄された農地のことです。
作物が作られないだけなら、悪いことはないように思えますが、実は重大な問題です。

耕作放棄地になるとその土地は十分な管理が行われないため、地続きになっている他の農園の土や作物に影響があります。
また、人のいない場所になるため、野生動物のエサ場になり、周囲への鳥獣の被害も出てしまいます。
そんな悪循環を生んでしまうのが、耕作放棄地問題です。

天童市の耕作放棄地を見せていただきました。
実際に現場を見ながら、放置されている土地の多さに驚きました。

この状態の土地が、たくさんあります。

周辺への悪影響が出る前に、どうにかしないといけない問題だと感じました。

そこで今回tkkでは、元々サクランボが栽培されていた700坪の耕作放棄地をお借りし、きれいに整地して「天童産アーモンド」を育てていこう!というプロジェクトに携わらせていただくことになりました。

このプロジェクトは、以前よりtkkでお伝えしている農園支援プロジェクト「ラ・フランスの樹」でお世話になっている、DEWA Valley Farm(supported by 東海林果樹園)の東海林さんのご友人であり同じく天童市で農業をされている花輪果樹園の花輪学さんを中心に、土地を保有している地主様から耕作農耕地をお借りして行うものです。

今回お借りする農耕地

700坪の農地に植樹できるアーモンドの樹はおおよそ100本です。

植えるまでには土地改良の肥料、メンテナンス等たくさん準備することがあるそうです。
とても大変な工程かもしれませんが、一つ一つ丁寧に考えることによって見えてくる道は必ずあります!

人も果樹も土地も全てが生きています。誰かに支えられて生きています。
それを誰かの手で無くしてしまうと、将来の構図が大きく変化してしまいます。
地域の「宝」を守りつつ、新たな解決策で問題に取り組んでいく。

このプロジェクトで実際にわたしたちが出来ることについて考え、日本の食生活を支えてくれている農業、それになくてはならない農地についても、真摯に取り組んでいきたいと思います。