【tkk File34】山形県天童市農園支援プロジェクト便り / 天童再訪問
夏の痛いくらいの暑さが落ち着き、だんだんと秋の空気に変わってきた9月12日。
私たちは山形県天童市にある東海林果樹園のDEWA Valley Farmへ訪問いたしました。
今回はフルーツの木オーナー制プロジェクトから私たちがオーナーになったラ・フランスの木に、思いを込めた名前を付けたので看板を立てていきます。
さらに今期から私たちのプロジェクトにご賛同いただきましたパートナー企業でもある株式会社オカフーズ様もご一緒です。
なんとオカフーズの皆様はオリジナルのラ・フランスTシャツ姿でのご参加。
私たちも負けていられないと、thomasのロゴTシャツで気合十分にいざ出陣です!
今年は大きな台風が連続し、私たちの樹は直撃もしてしまったと聞いていたので心配していましたが、無事に青々とした元気な果実をつけて待っていてくれました。
じゃーん!
じゃーん!!!
この写真の樹が私たちのラ・フランスです。天童市とthomasを結ぶという思いを込めて「結」と名前を付けました。何度も何度もみんなで話し合ってつけた大切な名前。
熱い思いを込めた名前が素敵な看板になって•••とっても嬉しいです。
結は洋なしのラ・フランスの樹ですが、面白い特徴があります。
上の写真、中央の方にご注目ください。
実は結は和なしで接ぎ木され育てられたため、和なしの遺伝子が入っているんです。近づいて良く見てみると樹の中央にラ・フランスとは違う大きく濃い緑色をした葉っぱと和なしが付いています。1本のラ・フランスの樹に和なしがなっているなんて不思議ですよね。
DEWA Valley Farmを後に、天童産アーモンドプロジェクトを計画中の花輪果樹園に向かいました。
こちらではオーナーの花輪さんにご案内いただきました。
植樹時期の遅かった甘い香りが特徴のアーモンドの女王マルコナ種が順調に成長して、実が少しついていました。
アーモンドの実りまではもう少しお待ちしましょう。
ここでは苗木屋さんの佐藤さんにアーモンドの良いところを教えていただきました。
アーモンドは適量の摂取であれば美肌効果やアンチエイジング、生活習慣病の予防などに効果があると言われています。
また、他の果樹と比較して手間がかからない上に、国産アーモンドはほとんど流通していないので、国産という付加価値も高くアーモンドの可能性は大きいとのこと。
消費者にも生産者にも強い味方のアーモンドに私たちの期待も膨らみます。
ぶどう狩り体験のため、再びDEWA Valley Farmへ向かいました。
有名な高級シャインマスカットや甘みが強い種ありぶどうのピオーネ、白ワイン用ぶどうの代表シャルドネ等、いろいろな品種のぶどうがなっていました。
どれもとっても美味しい!
帰りには収穫したぶどうをたくさんいただきました。
最後に向かったのは「洋なし屋 iGUSL(イグスル)」。
オーナー寺岡さんから、1個1kgもある大きな洋なしのマルゲリット・マリーラを箱いっぱいにいただきました。
マルゲリット・マリーラは洋なしの中でも大玉の品種で香りも特徴的です。ラ・フランスと和なしの中間のような食感で、味は酸味が弱いそうです。
ところで皆さんは耕作放棄地という言葉を知っていますか?
私たちが天童市に訪問している目的の1つに農家の皆さんが抱える耕作放棄地問題と向き合う活動があります。
色々な状況がありますが主には、若者の農業離れに伴う農家の高齢化、それにより仕方なく起こってしまう農園の放棄。これが耕作放棄地です。
人の手が入らない農園は雑草が伸び放題となり、害獣や菌を寄せ付けて、他の近隣の農園に被害を及ぼしてしまいます。
寺岡さんもその耕作放棄地問題に立ち向かっている農家さんの1人です。上の写真、左側は耕作放棄地で寺岡さんが綺麗にしている最中です。
耕作放棄地問題の他にも、近年では経済的な理由により、農家をやめてしまう方が多いそうです。地球温暖化や天候不順が重なり期待していた収穫が見込めずに苦しくなってしまうそう。
私たちは、そんな苦しい現実にも負けずに立ち向かう農家の方々のたくましさに心を動かされ、力になりたいという気持ちでいっぱいになりました。
オカフーズの皆様今回ご一緒出来て大変光栄でした。ありがとうございました。
天童市の皆様、今回もあたたかく迎えてくださりありがとうございました。