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【tkk File37】山形県天童市農園支援プロジェクト/ラ・フランス収穫体験(後編)

(前編)から引き続き、天童訪問の後編をお届けいたします。

今回の訪問にはラ・フランスの収穫と他にもう1つ目的があります。

それは耕作放棄地をアーモンド畑に生まれ変わらせる計画を進行されている農園への訪問です。

耕作放棄地とは、多くは若者の農家離れと高齢の農家さんが農園の面倒を見られなくなったことにより放棄されてしまう、農家の皆さんが抱える深刻な問題の1つです。

その耕作放棄地をきれいにしてアーモンドを育てはじめているいくつかの農園に訪問しました。

訪問した農園を少しだけご紹介させてください。

上の写真は花輪果樹園の花輪さんがアーモンド計画を進めている農園です。

広さは約3000㎡あります(25mプール約8個分の広さです)。

ここは15年以上放棄されていた耕作放棄地でした。 写真では地面が見えて、綺麗に整えられていますが、少し前までは1m先も見えないくらいに雑草が伸び放題だったんです。

人の手が入らなくなると害獣が寄ってきたり、菌が繁殖して近隣の別の農園に被害が出てしまったりします。

耕作放棄地をここまで綺麗にするのにはコストも人の手もかかる大変な作業ですが、来春にはアーモンドの樹を100本ほど植える予定だと熱く語ってくださいました。


花輪さんの農園を後に向かった農園では、アーモンドやさくらんぼ、桃、りんご、洋なし等幅広く手掛けています。

こちらではアーモンドの木を植えて5年程とのことで、5mくらいにまで成長したアーモンドの木が立ち並んでおり、苗木が観賞用としても人気なダベイ種や実が大きくて甘い香りが漂うアーモンドの女王マルコナ種といった種類を育てています。

アーモンドって梅や桃の仲間なんですよ!(みなさんはご存知でしたか?)

まるで梅のような実の中にクルミの殻程にかたい種があり、その種の中にある仁といわれる部分こそ私たちが良く知っているアーモンドです。

むきたてのアーモンドを試食させていただいた後、最後に訪れたのは、寺岡さんがオーナーをされている洋なし屋iGUSL(イグスル)です。

ここではお店でよく見かける有名なラ・フランスから、フランスで発見されたマルゲリット・マリーラ、洋なしの中では最も早く旬を迎えるオーロラ、山形県で誕生したシルバーベル等いろいろな品種の洋なしを化学肥料を使わずに育てています。

洋なしは品質管理が難しいといわれているのですが、今年は1本の樹から300kgほど収穫できたものもあって豊作だったこと、今後もどんどん品種を広げていきたいと将来の展望を語ってくださいました(結は80kgだったので1本の樹から倍以上の収穫をされています)。


DEWA Valley Farmの東海林さんをはじめ、天童市のみなさま、今回も貴重な体験ありがとうございました。株式会社オカフーズ様、ご一緒いただきありがとうございました。