【tkk File16】農園支援プロジェクト 〜天童市上陸編〜
天童市に訪問するにあたり、まずは事前に今回の「地域・課題・解決」を軸にtkkとしてどういった形でthomasがサポートできるのか整理してみることにしました。
地域 | 天童市の果樹園(DEWA Valley Farm) |
課題 | 今どんな問題があるのか? 解決できるのか?という課題把握が必要。 どのようなサポートをすれば解決策の一歩になるのか? |
解決 | 解決した先になにがあるのか? イノベーションからリノベーションになり継続していけるのか? |
そして一番大事にしたいポイント!
「DEWA Valley Farm」「thomas」の両方に問題解決、新たな取り組み挑戦への「パッション」があるのか!
その考えを持っていざ、山形県天童市へ!
6月27日 午後1時頃、山形県山寺駅で東海林さんと待ち合わせ。
当日は分かりやすいように、大学マークのエンブレムが入ったウェアを着用していただき、親近感が一層増してきました。
天童市を案内していただきながら、東海林さんの農園へ。
天童市はこんな魅力に溢れていました!
- 温泉
- 人間将棋のイベント
- 全国第一位の利用者があった道の駅
- じゃがらもじゃらという自然を感じるアクティビティなどなど
農園についてすぐ、今年は霜の影響で大打撃を受けてしまった、大不作のさくらんぼ(とはいえ収穫できた実は立派でした)を収穫させていただくことに。
貴重なさくらんぼを食べつつパッケージ梱包もさせていただき、童心に戻るような経験をさせていただいちゃいました。(贅沢の極みの時間を体感。。。。)
このあと、天童市果樹青年部会長である花輪農園の花輪学さんを交えヒアリングをスタート。
中でも人が天童市からいなくなってしまう問題がとても心に刺さりました。。。
そんな気持ちの中、心躍る話題が!
現在、天童市では「アーモンド」を栽培するプロジェクトをはじめたとのことです。
そもそもアーモンドってどこで生産されているんだっけ?そんな知識もなく、まずは話を聞いてみることに。
このプロジェクトでは前回の記事でも問題として取り上げた耕作放棄地にアーモンドを植えて、耕作放棄地の問題を解決していかないか、というものでした。
アーモンドについてさらに興味を持ち、花輪さんより詳しいお話を伺うことに。
元々アーモンドはアメリカで生産されているものが主流で、国産アーモンドはほぼ市販されていないそうです。
そのアーモンドもダベイ種というベーシックな品種がほとんどですが、天童市青年部ではマルコナ種という「アーモンドの女王」と呼ばれる希少な品種の栽培にチャレンジしていく方向なのだそうです。
まだまだ不安定で試行錯誤の栽培ではありますが、明るい話題となることは間違いないだろうと嬉しい気持ちになりました。
「国産アーモンド」ではなく、「天童産アーモンド」として認知してもらえるようプロジェクトを一緒に進めていきましょう! と意気投合!ただ、アーモンドは市場に出せる状態になるにはまだまだ数年かかるため、中長期的なプロジェクトとして進めていく方針として検討を進めていくこととなりました。
他にも、先述の通り天候による生産量の乱高下に伴う価格の乱高下により、農園の収入が左右されてしまう問題についてもディスカッションをし、その中で短期的な解決方法として、「果樹オーナー制度(1年)」をthomasから提案させていただきました。
果樹オーナー制度とは、利用者が規定の料金を農園に支払うことでフルーツの木を1本、オーナーとして所有できる権利を得られるサービスです。
ご自身がオーナーとなった果樹のフルーツは、自ら収穫して持ち帰ることができます。
ご家庭で1本、自然豊かな天童市にお好きな果樹を所有し、ともに成長していく木を見守りながら、収穫の季節にはご家族でフルーツ狩りへ…。
またあるいは、会社で1本「会社の木」として果樹を所有し、収穫の時期には熟したフルーツとともに会社としての1年の結実に想いを馳せていただく。
こんなワクワクするアクティビティを皆さんにご提供できる可能性も、ここには秘められていると思っています。
果樹の実際の販売金額など、詳細についての検討はまた後日とし、今回の天童市への訪問を終えました。
(帰りの移動中、天童市でしか出回らない、白ワイン(ナイアガラ)を気持ちよく1本飲み干し。。無事に帰路についた記憶は言うまでもありません。。。)
後日、農園支援(天童市)プロジェクトとしてthomas tkkメンバーと何度もディスカッションを重ね。。
この度、DEWA Valley Farm 東海林さんとタッグを組んで果樹のオーナー制度を推進していくことに決定しました!
当初予定していた「サクランボ」の木のオーナー制度は今季は時期的に遅いとのことで、まずはthomasでこれからシーズンに突入する「ラ・フランスの木」のオーナーになってみることに。
ただ、今年度はラフランスも霜の影響を受けており、期待値に達しない可能性があるとのことで、今年度はトライアルでの支援・取り組みでというご提案を受け、まずはトライアルとしてthomas自身でラ・フランスの木のオーナーになることにしました。
これから収穫されるthomasの木に実るラ・フランスがとっても楽しみです!
余談ではありますが、ラ・フランスは、木から実を収穫してすぐに食べることのできないフルーツだということ、みなさんご存知ですか?
実は、ラ・フランスは収穫したら予冷として冷蔵庫で10日間、追熟として更に10日間経過したのち、食べるのが本来のラ・フランスの甘みが引き立つ一番美味しい食べ方だそうです。
普段はこんな手間も生産者の方が管理してくだっていることもり、店頭に並んだフルーツを食べているだけでは知ることのできない内容だなと思うとともに、自分達がこんなにも無知だったかという反省と大きな学びにもなりました。
やっぱり現地・現場・現実がすべてを知っていく第一歩だなと改めて実感しています。
オーナーとなった果樹からの収穫は10月の中旬に実施しました。これからのレポートで詳しくお伝えしますのでお楽しみに!
オーナーになることで感じることのできる、日常の生活にプラスαのワクワクが加わった幸せ感。
しばし満喫していきます!